ココロもカラダも元気に走ろう③(完)〜正しくストレスに向き合う〜


↑この写真はなんだか知っていますか?

もちろん「見ざる聞かざる言わざる」だろ、と。
日光東照宮の神厩にある「三猿の中の一枚」なのですが深い意味まで考えたことがありますか?

症状のおさらい

過覚醒


永遠の0」での岡田君の笑顔と過覚醒による狂気の笑み。戦争という状況下で仲間や教え子が死んでいく中での心の中の過覚醒が産み出す狂気を名演、岡田君てすごいなー。と思いました。
→コロナウィルスのこの状況に立ち向かっている人
自粛警察などという謎の言葉まで飛び出してますが、SNSなどできつい言葉がたくさんあふれてますね。「こんなとこに集まってる」とか「走ってるんじゃねぇ」など人の行動を批判したり「アベガー、アベガー」と政府などを批判するシンゾー発作群も多いですね。
過覚醒は尖った鉛筆の芯のようなものです、攻撃的になるし逆に攻撃されれば折れやすいような状態です。

回避


→この状況を避けたくなり逃げ出したい人
SNSは見てしまうけど特定のワードをブロックしたりやめたりするなどを繰り返したりします。
気になってるけど見たくない、見たくないけどやはり気になる、こんな状況です。

再体験


→似たような状況を経験し恐怖を感じている人
コロナによる呼吸器の話題が一時期毎日のように上がりました。
こんな映像を見ると過去に入院したり手術などをしたことをある人は嫌な体験を思い出します。
また、体験したことなどないのに度々映像を見せられることで体験したような気分になり怖さを感じるように感じることもあります。

このような怖さ(=死)を連想させることで正常性バイアス(赤信号みんなで渡ればこわくない)をぶっ壊すことができるので今の自粛ムードにつながっているように思います。

今の日本は段階を踏んでメディアを使い情報量をコントロールしているように強く感じます。
最初から計算づくで国民をコントロールしているならすごい事です。

今後、国民に多く提示されていくのは病気の怖さや経済についてだけでなくストレスマネジメントも増えてくると思います。

ではストレスマネジメントとは?

長くなりましたが本題です。(なげえよ)


※コーピングとは、自分のストレス(ストレッサー、ストレス反応)に対して行う意図的な対処のことをいいます。

箇条書きにされてもわかりづらいので2つにまとめてみます。

①ストレス自体を発生させない

三猿の話です。
もとは『論語』に「非礼勿視、非礼勿聴、非礼勿言、 非礼勿動」とあることから来ているらしく日本古来の教えではありません。

三猿は実は8枚の絵で構成されていて有名な「見ざる聞かざる言わざる」はその2枚目です。

流れとしてはこの8枚の猿の絵は人間の一生。
1枚目は誕生、2枚目は母猿から子猿への教え、3.4枚目は独り立ちの時期、5枚目では苦悩、6.7枚目で恋愛と結婚、8枚目はお腹の大きな猿が描かれており、また1枚目に戻る。
という内容です、知ってましたか??

「未熟でまだ世間を知らない子猿たちによくないことは見ない、聞かない、言わない」ということです。

コロナウイルスで唯一正しく分かっていることは「よく分からない未知のもの」ということだけ。
いくら専門家の予想ばかり聞いたところでよくわからないのです。
つまり、私たちは子猿のようなものです。

(悪いことは)見ない

SNSなどでよくわからない情報などを見ないこと。整理でききらない情報を鵜呑みにしないこと。デマに惑わされない事。

私は見るならば正しく情報を更新しているこのようなサイトだけにしています。
toyokeizai.net
https://toyokeizai.net/sp/visual/tko/covid19/
検査数が分からない、なんで連日テレビで言っていますが大まかにはこちらに出ています。

30歳以下で死んだ人は誰もいません。
40代でも7名のみ。
8000人に1人が感染しています。
感染者のうち1/3は退院しています。
22万人に1人が亡くなっています。
重症者は前日より1人か2人増えたり減ったり、
そんなに怖いでしょうか?

もちろん三密を避けた努力がこのような結果を作っていますので行動スタイルは続けるとして誰かを攻撃したり、必要以上に避ける必要はありますか?

ちなみに昨年のインフルエンザでは2018/1月のデータで54人/日が亡くなっています。ひと月で1600人もの人が亡くなりました。
私は医療の現場にいてそちらの方がよっぽど怖かったです。

(悪いことは)聞かない

連日のテレビなどでは専門家がしゃべりまくりますが、あれは彼らの仕事です。
政府や番組の意図した方向性をもって喋らされている、そんな人が選ばれている、だけでコロナウイルスで分かっていることは「よくわからない」ってことだけです。

必然的に「〜と思います」「予想されます」「推測されます」「私の考えでは」とほぼ全ての喋りが思ったことを発表しているだけです。
私でもあなたでもできます、彼らのような肩書きがないだけですけど。

あんなの聞いてるならナイツの漫才でも聞いていた方が面白いです。
なんとなくテレビを流しているくらいだったら音楽でも聴くか映画でも見ましょう。

↑オススメ映画↑
ショーシャンクの空に
ストレスと向き合う為にどんな事を希望を持って生きていくのか、希望を持つ大切さを感じる映画です。
永遠の0
ストレスを受け続けると人はどうなるのか、過覚醒については非常に分かりやすいです。臆病さを持つ勇気を受け取れる映画です。
アウトブレイク
ウイルスはどのように広がりどのように収束するのか?少し無理な設定のある映画ですがウイルス感染の怖さやバイオセーフティレベル、などと言う研究所などで実際使われている用語などが分かり少しはウイルスに対して正確な知識を得られるでしょうか?

また話がそれました。

(悪いことは)言わない

SNSで走るな!と言えば自分は走れなくなります。集まるな!買いに行くな!発した言葉は全て自分に返ります。
周りの人は忘れていても「馬鹿野郎走るんじゃねぇ」と発したことは他の人がとっくに忘れていても自分自身が一番覚えているのです。
だから、言わない。大事。
落ち着いて考えて、必要なことは発信しましょう!

昔は口だけでしたが今はSNSの発信もあります。とても怖いことです。

耳は2つ、目も2つ、口はひとつです。

耳や目(見ざる聞かざる)は自分が傷つくことだけだけれど、口は他人や時には大切な人をを傷つけてしまうことがあります。
だから子猿は両手で押さえているのかなあ、大切なことだから『論語』の順番で並んでいるのではなく真ん中に言わざるがいるのかなあ、と思ったことがあります。
ここは日本人の美徳ですかね。

②発生してしまったストレスに対しては

前回、ストレスを書き出してみると良い、と書いたのですが三猿の話で解決できることも多いかと思います。
そこで解決できていないものは何かをピックアップします。

発生してしまったストレスでなかなか解決できないものが何なのかをきちんと頭の中に置くことです。

テレワークなどで家族とぶつかり合ってしまうなら「怒り」の感情が、
離れて暮らしていれば「悲しみ」の感情が沸いてくると言うのをきちんと認識しておくことで何も考えずにいるよりは耐性が増します。

それがコロナ収束と共になくなるならば、それを待つだけです。

なんだか簡単に書こうとするのは難しいなぁと思いますが、そんな時はコメントでご質問でもいただければ。

PTG (心的外傷後成長)

なんとなくこのストレスフルな状態を過ごすのと、自分の中できちんと整理して立ち向かうのでは、その後が違うと言われています。

PTG(Posttraumatic Growth)はストレッサーに直面した人が、ストレスと向き合う中で人間として楽観性、自尊心、コントロール力、ハーディネス(心理的頑健性)が成長していく事です。

ハーディネスというのは些か古い表現ですのでわかりやすくいうと未知への恐怖に耐える能力、メンタルの強さみたいなものでしょうか、全力さんが記事にしていたネガティブケイパビリティという言葉に置き換わっているかと。
www.all-out-running.com

こんなことがあって嫌なことや怖いことばかりに感じますが必ず良い時は来ます。

最後に

ちょいと今回の③はまとまりがなく申し訳ないのですが、言いたいことは
「向き合わなくて良いストレスは避ける」
「向き合うべきストレスは何か(またその時生まれる感情)を明らかにしておく」

この2つだけです。

ストレスと向き合うことはとても力を使うことですから、そんなんしたくない、って時はそのままにしておいても時間が解決することがたくさんあります。(こってりラーメンで胃もたれしたら時間が経てば治るのと同じです。)

ただ向き合ったストレスの量だけ、その後の人生を豊かにすることがあります。それがPTGです。

私はPTSD患者でした。
6年前の仕事中に強いショックを受け、仕事を続けられないと思いました。

2週間以上一睡も出来なかったこともあったし(過覚醒)展示のマネキンを見て卒倒したことも(再体験)。外に出ないように家にこもったり(回避)何をするでもなく涙が流れたり((感情)麻痺)、PTSDに至った自分の行動をしばらく何も思い出せませんでした(解離性健忘)。長い苦悩が続き、出口なんてないんじゃないかと思っていました。

そんな中でも多くの人の支えを受けてトンネルの出口を見つけ出すことが出来ました。

自分でなんとかしよう、自分は強い人間だからと弱さを出すのを畏れて自分からトンネルに入ってしまい出られなくなっていました。

今思えば、最初から強がらずに弱さを見せることを恐れず人を頼ればトンネルに入らずに済んだのにな、と思います。

でも、出口から出た時の事はとてもよく覚えています。
妻からの
「もう仕事をやめてしまえば?私、頑張るからあなたは仕事をやめても大丈夫だし全然構わない。それが家族ってものよ。」って言葉でした。それがトンネルの出口でした。
きっと同じようなことがあっても、家族がいればもう大丈夫と思えました。

人とのコミュニケーションはストレスを和らげる最高の時間です。
特に身近にいる人はとても大切ですよ!

人との距離は2m、ココロの距離は0m、
頑張って参りましょう!

www.breaking3.tokyo

www.breaking3.tokyo

これでむづかしい話は終わりです。
次は壊れたヴェイパーを分解しようかと思いますw

コメント

  1. まっさんm(__)m(けん) より:

    お疲れ様です。まっさんです。
    エビデンスと体験に基づく記述、興味深く読ませて頂きました。
    私は自らの怪我の経験から医療の道に進んだのですが、今は患者さんから逆に元気を貰ってる毎日です。まっさんもですが、過去に様々な体験をされた方々は人に優しくて強いですね。
    まっさんはミスチルは聴かれますか?『ヒーロー』という曲の歌詞に…愛すべきたくさんの人達が僕を臆病者に変えてしまったんだ…とあるのですが、今まさにそんな状態です。
    愛すべき人が居るからこそ、私が冷静にならなきゃですね。改めて再認識させて頂きました。ありがとうございます。
    追伸…まっさん食事プログラム継続中です。高回数のウェイトとチートデイを入れつつ、現在5㎏減。もう少し継続します!

  2. kazz-matsumura より:

    どうも!けん(まっさん)です笑
    臆病者は臆病なりの強さがあると思いますけどね!
    私も自分の臆病さで家族と自ら離れてしまいました。私の嫁は気丈なフリをして生きるので娘とともにこちらに自分を残して生活をしてるのは辛いけど一言もそんなこと言ってくれません。
    けんさんも今大変でしょうけど医療は今踏ん張るところですからね!頑張って行きましょう、そして一緒に走れる日が来るのを楽しみにしています!!

  3. Alloutrun より:

    これまでの体験に基づく記事、興味深く読ませて頂きました。
    ストレスの要因は、その要因から離れることが一番の対処法だけど、昨今の状況も含めて、その要因から離れられないストレスも多くありますよね。
    その場合、「解決方法を探すのではなく、ただ今の状態を受け入れる」というネガティブ・ケイパビリティという考え方があることを知るだけでも、少し強くなれたりするようです。
    僕は今、排除しきれないストレス要因がここ数か月間ずっと続いているので、ネガティブ・ケイパビリティを知って、少し救われました。

  4. kazz-matsumura より:

    全力さんも楓子ちゃんのことで今も大変な事が多いですもんね、、、。それでも確実に前に進んでいる姿を見て自分のことのように嬉しく思います。
    排除しきれないストレスに関しては、その要因とそのときに抱いた感情を文字に書き落としておくだけでも大きくストレスが軽減した経験があります。
    例えば「危険なところに行く」→「不安・怖い」みたいに簡単で良いと言われて何ヶ月も書き出していたことがあります。不思議と書くことが減ってきてどこに進んでいいのかわからないような気持ちから大きく開放されたことがあります。
    こんな状況ですけどまたみんなで楽しく走りましょう!!そんな日はかならず来る!

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