【レースレポ】TW彩の国100km④ epilogue-強く儚き者たち-

早くも来年へ向けて目標が決まり、やる気満々、まっさんです。今回で彩の国レポも最後、今回ここに出場して、なりたかった自分、やってみたいことってのが明確になった。3年間頑張ったマラソンは今年は少しお休みして中途半端になってる宿題(DNFの大会)を片付けるために積み重ねていこうかな、と。


ホイチさん、嘉藤さん、完走おめでとう!カッコいいぜ!

標準的100マイラー

今回彩の国100mileを26時間半/2ndで走り切った異次元のオトコ。
生涯で100milesを100times、そんな夢を描くrd tomoさんがPodcastで言った。


トモさんは記念すべき?60本目の100mile。

彩の国100mileは標準的な100マイラーが運を味方につけて、それでもかろうじて完走できるかどうかのレベル。

標準的な100マイラーってなんだよw

ってのはさ、

この彩の国100mileはさまざまな100mileレースを走って来た猛者たちが準備して望んで、それでも今までは8割以上は完走に手が届かない。
そんな厳しい100mileレースなんです。

マイラー達の意地

今まで完走率0%-18%で推移していたこの大会の完走率、今回は
・100mile 36.6%(94 / 257)
・100km 68.2%(294 / 431)
という驚異的な完走率だった。

この要因として
1つは、コースは極めて悪路だったが気温は20℃前後までしか上がらなかったこと。
もう1つは、マイラー達の意地。

かなぁと。

コロナ中止を乗り越えて3年ぶりに開催された大会、ここにかけて来た人たちの熱気、特に100mileのそれは明らかに100kmと違ったように見えた。

絶対に走り切る、やってやる。
それぞれがうちに秘めた高揚感みたいな、各々が静かに燃やしている何か、みたいのがレンズ越しにビンビン伝わって来た。

九州勢の意地

今回、かなっち姉のゆきちゃんも彩の国100mileに出場するとのこと。なんでも総勢9名が九州から彩の国(100mile-7名/100km-2名)を走りにくるという。

なんでわざわざー、なんて思ったけどそれぞれが多くの100mileを制覇してきた人たち、国内最難関の彩の国100mileにチャレンジしに来たって、、、。

かなっち姉のゆきちゃんも多くの100mileレースを制してきたTOP milerだ。
彩の国100mileにチャレンジするために毎月100mile(時に月に2本w)を走って来てその数16本とな、、、。

レース前にご挨拶させてもらって、今回はコース変わったりしてかなりキツくなってるらしくて、、、

なんて聞いた情報を話したけど、

「俺ら、キツいもなんも走っとらんで、分からん、ただ今日は頑張るだけよ。」

なんて、言ってらした。強いなぁ。


みなさん、マラソンは”Sub@3.5-4″とからしいw

結果、今まで完走者がいなかった?!九州に5人のサイラーが誕生した。

土地勘がある程度あって、試走もやればできる、そんな環境にいる自分としては、異次元の人達だ。

全く未知の場所に乗り込んできて見たこともないような場所を走り、完走をかっさらって行った。

「このコースはバケモノだ。」

なんて日高くみちょー言ってたけど、皆さんがバケモノだわ。


     ↑バケモノwww笑↑
(左右の花も合わせて100歳弱なのである意味バケモノwww)

この3年間マラソンをやって俺は速いだろ!なんて人がやっぱり多いなぁと、そりゃそう言う競技だしな、やって見て分かった。速い人を見て、おぉ、すごいなぁ、ともちろん思うわけだけどさ。

ただ、今回の九州勢の意地を見て、自分には感じたことのない強烈な憧れみたいな感情が湧いた。

やっぱり自分に近い土俵でそれを大きく上回るパフォーマンスを発揮する人たち。
そこには強さだけではなくて優しさとか柔らかさとかそんなものを感じたから尚更だな。

あんな風に優しく静かに燃えたいな、と。

twitter.com
今なら最強の戦士たちに勝てるぞ!とかコメントありましたねw

強く儚きものたち

自分は今回100kmを走ったが終盤のコース上で多くの魂の抜けた100mileの選手を抜いた。

2時間遅くスタートした100kmの連中に抜かれるってことはもう完走は難しいってこと。

それでもこのレースはリタイヤ者は自分でゴールまで戻らないとならないといけないと言うルールだ。

格上の選手に言うのもおかしいかな?と思ったけど、抜く時は歩きにして、

「ナイスラン、ナイスチャレンジです!」

と声をかけて通過した。

中には、ほら走れ!
最後まで頑張り!

なんて声をかけて肩を叩いてくれた方もいて、その無念と辛さを考えると感慨無量になった。

完走率30%ちょいってことは、どんなに強くても今回は何かを掴み損ねて、完走できなかったTOP milerが3人に2人は出たって事だ。

登山ってのは登った山を下りてくる行為で、何年山を登っていても時に何やってんのかなー、なんて思ったりするわけだけど。

この100-800mしかない低山を10000m以上登ったり下りたりするこのレースはその際たる所だ。

それでも人はそこに淡き夢を抱いて、目標に向かう。

それを「儚さ」という。

今回完走できなかった人たちも、今は心折られた人たちも、時が経てばまた立ち上がってチャレンジするんだろうな。日々の掴み損ねた何かを探す旅。

辛かったことなんてすぐ忘れるけどさ、
悔しい気持ちはなかなか忘れないものだからさ。

なによりあの快感を得たくなる。
あのゴールした時の湧き上がるような喜びを。

それが「人間」ってもんだ。

夏草やツワモノどもが夢の跡、

奥武蔵の夏にはそんな祭りの去った後の寂しさやら夢半ばのランナーの魂みたいなものが漂ってる。

来年は自分もチャレンジしたい。

参加の方、ボラの方、大会運営の方、応援の方、近所の方、この大会に関わった全ての方、お疲れ様でした。

夢は、叶う。

www.yoga-run.tokyo

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コメント

  1. daikichi1019 より:

    楽しくレポ読ませてもらいました。
    フルマラソンが最長距離の僕には全く想像できない世界です。
    100kmだって充分眩暈がするのに、山道だし、100mileって意味不明です。
    でもまっさんも皆さんもカッコよすぎです!
    ただしんどいはずなのに食べてる写真だらけでサクサク走り終えて見えるまっさんさすがです。
    すげぇなー。ため息出ます笑
    で、ゴール翌日にストラバで動いてるの確認して、またため息です!
    鉄人のまっさんの進化をこれからも楽しく拝見させていただきます!
    お疲れ様でした!!

  2. kazz-matsumura より:

    大吉さん、こんな長編を読んでいただきありがとうございます。走り終わって家に帰った時点で36時間以上起きてたわけですけど、そこから洗濯、夕飯作り、子ども風呂入れて寝かしつけして、びっこひとつ引かないでやってもなじられましたよ( ´∀`)もちろん無言のまま完走おめでとうも何も全くなかったですね、はい。翌日はStravaで散歩でしたが山で仕事入り4時間くらい登ったり下ったりしてまぁ、しあわせな仕事ですこと、と、噛み締めました😓
    マラソンは少しお休みしつつも、練習程度にはまた頑張って走ろうと思います!

  3. 狼煙 より:

    お疲れ様でした
    運良くレース中に話す機会があり、色々とありがとうございました😊
    まだまだ底が浅いなーと実感した次第です
    一朝一夕とはいきませんが、今度ご一緒した時はもう少し「あのオヤジやるやん!」と感じてもらえるようコツコツと頑張りまっす!
    マイル出ていた人達、確かにカッコよかった!

  4. kazz-matsumura より:

    いやいや十分にあのオヤジ、やるやん!!でしたよ笑
    レース中にお会いできたのは心強くてありがたかったです。また次のレース頑張っていきましょう!!

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