足裏ケアブラシで白い足の裏を手に入れつつあります、まっさんです。水無しエイドやらで多くのご意見いただいたりしました。運営は今のところダンマリですがひと足早く町側からは謝罪文が掲載されるなどいろいろあったなぁという思い出深い大会になりました。
早く着きすぎて体育館は貸し切り!
おことわり
レース中水がなかった今回の美ヶ原トレイルランですが運営から謝罪文も出ましたし、いろいろ書いてますけど、大会そのものを非難するものではないです。ただトラブルはトラブルとして選手を守りきれなかった可能性もある訳ですから、しっかり向き合ってほしいすね。
山では自己責任
普段の山行はもちろん、レースでも最後は自己責任になります。なので、いつもレースでも自分はツェルトやらココヘリやら雨具の上下や着替え、防寒衣、過剰なまでの補給、薬剤やテーピング、コンパスや地形図などパンパンザックで臨みます、それは個々のスタイルということで、、、。
次回からは濾過器も装備に入れますwww
ただ運営側も
選手たちを守る努力が必要です。
お金を払ってまで走るのは、安全が担保されるからです。はじめて訪れる山域で安全が担保され、コースも提供され、食べ物と水も自分で用意しなくて良い、これがあることで未知の山域に気軽にチャレンジすることができるのが、レースの一つの楽しみ方かな、と。
実際、今回のコースは素晴らしいのでビーナスラインを中心としたトレーニングコースにしようと思ってます!負荷設定はきつめでレース難易度を上げたけどwww
美ヶ原辺りって鹿🦌🦌が山の様にいるから、、泥水キケン、、
— ぴーちゃん (@adamantine1) 2022年7月4日
twitter.com
このぴーちゃんのスレに自分始め識者の方の見解がある程度まとまっておる。
スタートからWS1
ここまでの作戦。
「標高にもなれるために最後尾からで良いから汗をかかないで登って下る。」
序盤突っ込みすぎて死ぬパターンが一番あるあるできついので、気のはやるかなっちを説得し、最後尾からゆっくり行くよ、と。
前にいるやつ半分以上はぶち抜くぞ!
と思って最初の上り下りは抑えましょう、と。
そう思ってゆっくり進む事指示。
周りの人を見てごらん、呼吸がはぁはぁしている人はどんどん落ちてくる。
大股で前屈みの人もあと10分もすれば追いつくよ。
などと周りを観察させて冷静にゆっくり歩きます。
ストックを使ってリズム良く、急なところは足の幅分ずつちょこちょこ登る。
ここは標高も高いから吐く息意識、呼吸に集中させればさすがヨガマスター、落ち着いて登ります。
1800mの大笹峰?まで一気に来たけど余裕余裕!
こちらからは遠く雪が残った立山連峰を望めました!
反対側に行くと蓼科山と八ヶ岳!!
下りも焦らず、ちょこちょこ下り。
かかとから足を着いてもいいから前腿や脹脛に負担をかけない。
ゆっくり下る、抜かれても気にしない!
と言い聞かせる!
ダメになる時は下り走れなくて終わるパターン多いんだよーといつも通り説明しつつ。
山では「NOT empty!」前半は体力の余裕を作って走りたいなら30kmすぎから好きなだけ走りなー、と。
この作戦が後々、奏功することになる。
kanayoga.hatenadiary.com
かなっちブログ。
WS1から和田峠水無しエイドまで
WS1に近づいてきたけどまだまだ余裕。
かなっちに聞くと水もまだほとんど手をつけてないと言うことでスルーすることに。
自分もまだ一口も水に手をつけてなくて1300cc丸ごと残ってた。
ただこの辺りから日差し強く、かなっち防御態勢に。500ccでも無理やり飲んでおけば良かったと反省。
運営さんもたくさん水持ちなよ!
と言ってたわけだしwww
この二つ目の登りからは前後が空くので少し頑張って登ろう!と。
前の人に追いつかない、後ろから抜かされないくらいで良いから!と。
ところが日差しが出るにつれかなっちの様子がおかしい、、、。
エイドでコーラ飲みたい、喉乾いたー、などと。
槍ヶ岳や大キレット!手前に常念も見える!
最高だなー楽しいなーと言う自分とは裏腹に。
暑いーきつい〜、と言い出すかなっち、、、、
まだエイドまで2時間はあるので水飲ませておけば良かったなーと思いつつ、自分の水は飲まずに取っておくことに、、、。
これが後々また功を奏す!!
エイドまであと何キロ?
エイドまで何分かかる?
とそればかりになってきたかなっち、一度キチンと補給させる、塩ジェルを飲ませて持ってきたレモンわらびを補給、カフェイン早めの投与。
途中に沢を通ったので自分はここで水300ccくらいごくごく飲む、かなっちに水をぶっかけ冷却。自分は沢水飲んだのでかなっちに500cc水を寄付。まぁ、こんくらい良いだろ。
ロードに出てエイド前まで、さぁ、コーラとトマトとバナナと水が待ってるぞ!走れ!!とカナッチを励ます、ここから補給をしっかり入れて扉峠の関門をすり抜けるぞ!!時間はギリギリかな??なーんて、、、思ってたら。
テントの下にあるはずの机は外に出され、テントの下には多くの人が倒れ込んでる。
「水は売り切れです。」
周りを見渡すと、道路の反対側の日陰にも多くの人が倒れ込んでる。
「水が来る、って聞いてもう40分も待ってる。だけど水が来ない。」
「水無しでこの先進むのは自殺行為、ここから扉峠までは日光を遮るものが何もない。」
と他の参加者から。
「え?なんで水がないと?コーラは?食べ物はなんもないと?」
かなっちも少しパニックになってる、そりゃそうだよなぁ、エイド調べて楽しみにしてたもんなぁ、それがなんも無しでは萎える。
他にもボラの人に当たり散らす人や、罵声を浴びせる人も。
コラコラ、ボラの人に言ったって困るだけよ、となだめるもお前誰だと言われ、まぁ、まっさんな訳ですけどw
「かなっち、何もないのは仕方ない、問題はどうするかだから少し考えよう。ここからは暑いしリタイヤでも仕方ないと思うぞ。」
と伝えると
「嫌だ!絶対にこんなとこでリタイヤはせん!3ヶ月間頑張ってきた、まっさん練も頑張った、だから進みたい!」と。
いや、気持ちはわかるけど、ここから水がないとか本当に無理。自分もここまで沢水何口か飲んだだけで喉の渇きも限界、、、。
少し考えさせて、と、地図や地形図を見ながら作戦を立て直す。
そして進むことにした。
進むことにした理由
その1 リタイヤしても県道が近い
エスケープルートもいくつかあるし、場所によってはルートと車道が交わったりすることから最悪何かあっても県道から帰れば良い。
金は10000円以上持ってきてたから最悪リタイヤで動けなくてもタクシーやバス、誰かに頼んで乗せて貰えば良い。
その2 地形図から水場がある
少しルートを外せば峠の反対側に沢がありそう、枯れ沢の可能性もあるけど高度を下げればどこかで必ず水は湧く。これを取りに行く。
この時、道路近くに川があったのを見逃した、こちらに降りて水汲むのが正しかったかも。
まぁ、耳を澄ませながら歩いたことで結局は登山道から10m外したところに小さな水場を発見したわけだけど。
こんな草の間から滲み出る水だから当然泥水。身体に欠けて冷やせればいいかな、と思ってとりあえず汲めるだけ汲んだ。
その3 ドライブインと自販機をマップで確認
三峰山に至る途中で往復600m。
コースを外せば水がありそうなドライブインの三峰駐車場が確認できた。さらにGoogle mapで自販機も見えた、
往復600mならロスは10分。
泥水をかけて冷却しながら進んでこのドライブインへコース外れて往復する、2人分の水筒もって自分が往復する間にかなっちを前に進ませればタイムロスも少ないか?
それが一番いいかなーと。それで前に進むことに。
その4 体力気力共に余裕があった
これも大きかった、30kmまではとにかくゆっくり進む、と決めてたので23kmのこのエイドではまだまだ体力に余裕があった。「NOT empty!」
泥水すすっても前に進みたい
よし、かなっち行くぞ!
と歩き出す。
補給して元気ならまだしも、水なしで炎天下36℃の中だ。
30kmの扉峠の関門、あと7kmを90分以内はかなり厳しく思えた。
でも進むしかない、あとは三峰駐車場への往復を頑張るしかないかなーと。
そしたらかなっちから
「もう水ならなんでも良い、この泥水でも水は水だから大丈夫、絶対に完走したい、そうしないとここまで練習した頑張ってきたのに次の目標に進めん!」
とのこと。
うーん、、、すげーなかなっち気合いが違う。
次の扉峠WS2でも水なんかあるかわからないし、とりあえず汲んだ泥水も温存して進むことに。
ここまでまっさん水をかなっちに全部あげちゃった。もうこうなったら他人から助力を受けないとかのルールもあまり関係ないか、と判断。
大会が選手の安全を守るってルールを無視してるわけだからなぁ。とにかく身の安全第一。
まっさん、水無しでも生き残れる体質なので、結局30kmの扉峠までで飲んだのは沢水300ccと泥水200ccくらい。
今までに15番目くらい喉が乾いた出来事だったわ。
まったく、こんなに水のないレースなんて酷暑のハセツネくらいだけど、アレは予想できるからどうにでもできるけどさ。
今回はキッツイなーと思いつつ、さて、行きますか!
頑張れ、かなっち!!
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