UTMFでサポートについてもらい、サポートの仕方とまとめておくことでいつか誰かの役に立つと思いますのでここに記しておきます。
※ 音声入力したので誤字多め、適宜加筆などをしていきますので内容が変わる可能性があります。
サポーターって?
選手の最高のパフォーマンスを導くために支える裏方のことです。大きなレースではかなり重要な役目を占めることもあり、UTMFでは基準など厳格に決まっています。
https://www.ultratrailmtfuji.com/supporters/rules/
サポートに向いている人
奥さんや旦那さんではダメ??
もちろん家族と言うのは最高のサポーターです。ただサポーターにはレース展開やその人の走力、ランナーの気持ちがわかる、などの要素も必要となると思います。もちろん家族や奥さん旦那さんといつも走っているような方なら最強のサポーターになれるはずです。
1番向いている人
ラン友だと思います、サポーターには少し距離感が必要かなとも思います。その人を思うあまりもうやめようよ、などのネガティブな発言が出てしまったりとランナーのことを知りすぎているとうまくいかないこともあります。いつも一緒に走っていてお互いの力も性格もわかる、走り方のクセや補給などのことも知っている、そんな人がいたなら最高のサポーターになれるはずです。
サポートの鉄則
絶対にサポーターのせいにしない
走るのは選手自身です。補給の仕方が悪かった、サポートに間に合わなかった、急にサポートできなくなったなどプロのランナーに就くサポーターでなければ失敗はあります。その時にどんなに親しかろうが絶対にサポートのせいにはしてはいけないと思います。走るのは選手ですから。
サポート出来なくても良いという姿勢
間に合わなかった、寝過ごした、家族のトラブルで帰らなくてはいけない、などいろいろなことがサポーターにも起こります。その時にサポートがいないから補給が足りずもう走れない、必携装備を持たせてしまったから来てもらわないとレースが継続できない、等は絶対にNGです。サポートがいなくても走りきれる前提でサポーターは存在します。
無くしたらまずいものを持たせない
結婚指輪や思い出の品、家族の記録がたくさん詰まったデジカメ、お気に入りの帽子など無くしたら元に戻らないものはサポーターには持たせてはいけません。なくなっても構わないものを預けましょう。自分のものではないので他の人のものと混ざったら自分の選手のものだ、と確信が持てなくなったりします。混み合うエイドではトラブルがつきものです。
あったら楽だなと思うのがサポートの役目
mustじゃなくてifみたいな。
1人でもできるし、あえて必要ないけどやってくれたら助かる。この距離感が大事な気がします。
サポートは絶対にマイナス思考を導くことを言わない
やめましょうよ、もう無理だ、ここまでよく頑張った、もういいよ、など選手を思うあまりでてしまう言葉は、簡単に選手の心を折ることになります。もうダメだと思っていても頑張れ頑張れと言い続けなければならない、それはサポーターの役目です。サッカーのチームのサポーターがもう無理すんなやめろ、点を取られてもいい!なんて言わないでしょ。だめだとわかっていても応援し続けるのがサポーターの役目です。大怪我や病気などはこの限りではありません。
サポーターにしておくと良いこと
なぜサポートをして欲しいのかを伝える
どれだけそのレースに対して思い入れがあるか伝えておく、なぜサポーターを君にしたかを伝えたり、どれだけサポートにメリットがあり、自分の目標を達成したいかをしっかり伝えておく必要があります。また、その人がいつか目指すレースだとしたら絶対良い経験になります。
日頃の練習に帯同させる
どんな性格か?どんな走力か?かけた方が良い言葉は?こんなことが日ごろの練習などで見えてくると思います。もちろん一緒に山に行ったり食事をして気兼ねなく話せたり、さらに実際のコースを試走しながら話せれば最高です。
お金を渡しておく
意外と忘れがちなのがこれです。サポーターはいいよと言う人もいますけれどもとりあえず渡しておきましょう。何かを買うのを迷ったときに後から請求するのと最初から持たせてもらっているのでは大違いです。もちろんそこからサポーターがご飯を食べたり、温泉に入ったり、いろいろなことをしてもらうために使ってもらうようにちゃんと伝えましょう。
日頃から恩を売っておく
いやらしい話ですですが、日ごろからの信頼関係だと思います。いつもこの人にいろいろ助けてもらっていると思えば、今回この人を助けてあげたいと言う気持ちが湧いてきます。もちろん他のレースでサポートしてあげるのも良いと思います。
好みを伝えておく、知っておいてもらう
疲れたときにこれを食べる、これを食べているときは元気な証拠。など自分の好みなどが伝わっているとサポートもしやすいと思います。
からあげ事件
UTMFで起きたから揚げ補給事件。
ヨーグルト事件
小海100マイルの時に、家族が応援に来てくれたのですが補給に大量のヨーグルトを買ってきてくれました。自分がヨーグルトが好きだからです。もちろん自分の補給でヨーグルトなんて持たないですから、疲れてきた体には最高の補給になり前に進むことができました。
各用品の役目や意味を伝えておく
サポーターに持たせる服や補給アイテムなどは使い方やその意味を十分に教えておくことが大事です。
実際、充電バッテリーの使い方がいまいちわからず、パワーメーターが充電されていなかった、ライトの充電が不十分だった等ありました。
2019 UTMFでは寒さ対策が大切だったのですが、事前に持たせたワセリンやホットバームのことを選手は忘れていました。寒さに対し十分に使えるアイテムだったので差し出してもらえたら最高でした。
サポート以外の楽しみもこちらが見つけておく
私は以下のものをクリアファイルに入れサポート以外でも楽しめるように渡しておきました。
美味しいスポット
事前に名産や、おいしいグルメスポットなどを教えておいたり、付近の特集をしたるるぶなど渡しておくとサポートも暇な間楽しめます。
観光スポット
観光スポットやランスポットなど。今回はサポーターに暇があれば河口湖1周してくれば?と伝えて実際20キロ走ったりしていたみたいです。
温泉
トレイルレースは山家で行われることも多く温泉があったりします。試走の時に調べていって、きもちよかった温泉など伝えておきサポーターにも充分体を休めておいて貰います。逆に選手は、試走の時にサポートをしてもらうことがわかっていればいろいろなスポット見つけておくことも試走の役目です。
緊急事態の連絡方法を決めておく
急にサポートができなくなった、帰らなければいけない、事故起こした、などサポートを続けることができなくなった場合早めに連絡をする必要があります。なぜなら選手はレースが進むにつれ辛くなったときにサポートに頼るようになるからです。3回連続電話の着信を入れる、【緊急】と銘打ったメールを打つ、など事前に決めておくと良いと思います。
サポートの仕方
サポートにはいろいろな方法があります。
移動手段を決めておく
サポーターはどのように移動し選手をカバーしていくのか、それはとても大事なことです。まずは交通手段です。
車 ★★★★★
サポーター1人に1台の車がつければ最高です。サポート用品も混じる事はないし、時間に合わせて移動ができます。まぁなかなかこうはいかないのですが。
車(相乗り)★★★★☆
1台の車で何人かのサポートをすることもあるかと思います。これでも充分かとは思いますがサポートする選手があまりに離れている時や片方がリタイヤした時などサポートがしづらい環境も考えられます。また装備などをしっかり分けておかないと混じった時に選手本人しか自分のものが分かりません。
自転車 ★★★☆☆
自転車でも頑張ればサポートできます。でも、数日間にわたるレースならば宿泊場所も必要ですし現実的ではありません。1日だけサポートする場合、ウルトラマラソンの応援をしてもらう場合などは自転車は非常に重宝します。交通規制も関係ありませんし、機動力が抜群です。
応援バスや公共交通機関★★☆☆☆
大会側が用意したサポーターバス、公共交通機関を使ったサポートもできると思います。しかしそれは交通機関が動いている時間にしかできないですしサポートする場所が限られると言うことになってきます。
定点応援 ★☆☆☆☆
この地点にいるからと伝えてそこで応援をするパターンです。スタートだけ見送ってすぐ帰る、ゴールに合わせて迎えに行くなどもサポーターにとっては前に進む力になります。
絶対にサポートしてほしい場所を伝えておく
もし本当にサポートが必要ならばこことここの映画だけは絶対にサポートしてほしい。後はできたらで良いよと伝えておくこともあります。こうすることでサポーターの拘束時間を大幅に減らすことができます。
ルーチンワークを決めておく
サポーターがエイドにいたらやるべき事は決めておく必要があります。なぜなら決めておかないとどんどん時間が経ってしまうからです。
選手到着、出発時刻を決めタイマーを作動させる、補給食のゴミを捨てる、補給食を補給する、水を補給する、体を拭く、着替える、装備を最終チェックする、などルーチンをしっかり決めておきます。
あった方が良いもの(事前準備含む)
乾いたタオル(雑巾も可)
乾いたタオルで体を拭く、これをエイドに出るときにやっておくことで全然気分が変わります。もちろん低体温対策にも有効ですし、毎回足を拭いたり靴下を履き替えることでマメを防止することができます。
地図
コインランドリーやコンビニの場所など、事前にチェックしておくことでサポートを楽に進めることができます。特にコインランドリー等の場所がわかると暇な時間に洗濯を完了させたりすることができ、有意義な時間となります。
マッサージ、ストレッチ、テーピングスキル
マッサージやストレッチ、テーピングなどはこの限りではありません。こんなスキルがプラスであれば選手をかなり安心させることができます。点滴などの医療行為などは行えない、などルールが決まっていると思いますので、充分注意します。
当該レース経験
これもあると最高です。そのレースを経験した人はサポーターになってくれるなんてなんて心強いんでしょう。
居場所確認の方法を決めておく
お互いの位置確認の方法を決めておくとすごく楽です。
google共有
Googleにはお互いの居場所をGPSで表示する機能があります。今回はこれを使いました。レース中の二日間だけお互いに表示するなどの設定が簡単にできますので使ってみるといいと思います。
切り忘れるとレース後の行動がお互い筒抜けになり気まずいことになります笑
奥さんや旦那さんにこのような手段があることを知られるといつも共有を強要されるなどピンチとなる場合もあります笑笑
電話
これは1番有効かと思います。エイトに着いたら電話するなど決めておくと待ち合わせがしやすいです。ただ電波の届かない山の中などもありますのでその際はGPSの利用が便利でしょう。
LINE
LINEなどにも自分の位置情報を送信する機能があります。ポイントごとに自分の英知を送信するのも良いでしょう。
応援ナビやライブトレイルなど
選手のおおまかな位置や到着時間が分かるので並行して使うと良いでしょう。あくまでも予想タイムとなるので大きくずれることもありこれを基準にするのは危険です。
サポートの実践(UTMF2019を例に取って)
ここに書こうと思いましたが長くなりすぎるので別枠で掲載しリンクを貼ろうと思います。
最後に
答え合わせをしてみよう
レースが終わったらあの時どんなことを考えていたか、辛かったのか、楽しかったのか?お互い見えないところでどんなことを思っていたのだろう?それが後から話すととっても面白いものです。
いてくれるだけで良い、それがサポーター
その時にしか出来ない会話、共有した時間、お互いに目指したもの、レースを見ていただけではわからない臨場感、いつかそのレースに出ることを予定しているならその過酷さ、楽しさの一部を分かち合うことができる。それがサポーターです。
選手はサポーターがいてくれるだけで前に進む理由が1つできます、何百キロも走る意味なんてそもそも全くないのです。レースで体が辛くなってくると精神的にやられこれは意味があるのか、やめてもいいんじゃないかと思ってしまったりします。しかし、サポーターがいてくれるからそこを目指すという目標があるだけで走る意味が出てきます。これは負けそうになったときに本当に大きな前に進む力になります。
※ 今後、適宜、加筆等を行って行きます。
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