まだまだカラダが痛い、まっさんです。疲労感が抜けない、、、。鍛え直しだなぁ、、、。
天気最高ならこんな感じの大キレット
実際は曇り、さらに残り垂直距離300mで大雨、雷にやられて40分の待機、、、。などかなり厳しい状況に。
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21年
ここに再び来るまでは長い時間がかかった。
いろいろな感情を消化できずただ顔を背けていた。
若い頃は変な見栄やプライドがたくさんあった。
体力と勢いに任せて登山をしていた。
「知らない」ということを認めるのが怖かった。
雪山で出会って、
若さに任せてナンパしまくったり、
あちこちハイクアップして雪山BCに行ったり、
冬しか楽しみがなかった自分に夏山を教えてくれた、
そんなアニキみたいな存在がいたのですが、
彼は21年前にこの槍から穂高へ向かう途中の大キレットで、事故にあってしまいました。
自分は臆病でどうしても行く気持ちになれなくて、南岳を登り返し、槍沢から横尾に下りて彼のテントを回収して涸沢で合流。
その日のうちに会えるはずの涸沢で、
次の日になっても彼に会うことが出来ず、
警察やら遭対協や山の方々に多くの迷惑を。
突然電話がかかってきて、
予定が合えば現地で合流、
知っているのはお互いの連絡先だけ、
住所や本名や年齢すら知らないで仲良くしているつもりだったのもいろいろな事をややこしくした原因だった。
現地で合流した名前も歳も知らない人と行き先が分かれてその後連絡がつかない、と言うだけの事になるわけだから。
その後の警察からの連絡で彼の名前と歳が4つ上だった事を知ったが、現実感が湧かなくて別れの場には行かなかった。
それから山に行くのはしばらくやめてしまった。
あれから
長い年月も経ったし、自分もなぜか結局山の仕事に関わることになってきた。
特にここ6年間はずっと山で仕事しているわけで何故かもう一度北アルプスに行ってみようと言う気持ちが起こってきていた。
そのためには落ちた体力も戻さなくてはいけなかったし、登山装備も今のものに合わせて勉強し直す必要があった。
なんとなく思っていたけれど新しく家族ができたり、子供が生まれたりとそのチャンスは少なく今年の夏はチャンスがあれば北アルプスへと思っていたわけだ。
初の大キレット
行くと決めて臨んだものの、予想通り途中から天気が崩れた。
予想にはなかった雷まで鳴って行程の残り3分の1はかなり厳しい感じになった。
Hピークからは、ほぼ周りの視界もなく降りしきる雨の中少しずつ進むと言う厳しい展開で戻ることもできなかった。
無音にした動画です、Hピークから垂直距離残り300mの辺りまで。
この後は携帯を出せるとかではなかった。風と雨の音しか聞こえず結局は誰とも合わず北穂高まで登り切った。
あの日あの時何があったかは分からなかったけど、おそらく彼が感じたであろう孤独感や恐怖感は十分に感じた。
自分はそれほど恐怖感というものはなかった。
そしてあせらず休みながら進めたのは、時間も経験もたくさん積んだからだと思う。
条件の良いときの大キレットが素晴らしいとみんな言うけれどももう自分が二度と行く事は無いかな。
山行記録
槍穂高ラウンド(大キレット通過)の記録をヤマレコに書いてありますので大体の感じとかはこちらで。
とても良い写真もたくさんあるので良かったら見てくださいね、過去の山行記録も見られると思います!
大キレットについて
ここです、ここです、(翌日常念より撮影)
大キレット(大切戸)とは
▶︎長野県・岐阜県境(飛騨山脈)の南岳と北穂高岳の間にあるV字状に切れ込んだ岩稜帯である。
▶︎日本三大キレットの一つ。
▶︎この縦走ルートは難所が点在し、国内屈指の難易度を誇るルート。
▶︎毎年数名の死亡者と多数の負傷者が出ており、国内の登山ルートとしては最高難度のルート
▶︎ 信州山のグレーディング表でも最難関(E)に指定
▶︎上高地より穂高連峰・大キレットを越えて槍ヶ岳に至るルートはアルピニストの憧れ。
▶︎大キレットの通過自体にも3〜4時間かかるが、両端にある北穂高岳、南岳に登るだけでも急登で1日かかることも、大キレットを困難なものにしている。
▶︎有効なエスケープルートはないので、天候の悪化には注意を要する。
Wikipediaより抜粋
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