こここここ、今回は、
ししししゅしゅ、シューグーについての研究発表論文になります。シューグーは1978年(つまり私の生まれた年)から作り続けられてると知って、これは記事に書かないと!!と研究した次第です。
信じるか信じないかはあなた次第です、そそそそそれでは堅苦しい研究結果をおよよよよよみください!!
とにかくまずこれを買え、幸せになれるはずだ!!
筆者と同じ1978年製、今年で46歳!!
第1章 はじめに
ランニングシューズやトレイルランニングシューズは、1ヶ月で300-500km走(っても対して身を結ばない上にシューズの提供等も特にない)るような我々のような市民ランナーは特に過酷な環境で使用されるわけではありませんが、ソールの摩耗は避けられません。
新品のシューズは高価であり、摩耗が進むたびに買い替えるのは経済的に負担が大きいだけでなく、環境にも悪影響を与えます。
擦れてしまったものと新品との比較
本研究は、トレイルランニングシューズの寿命を延ばすための手段として、シューグーを用いたソール補修の効果を検討し、経済的かつサステナブルな解決策を提示することを目的としています。
サステナブル、流行ってますからね、押忍。
スポーツシューグーはソールの貼り付けや補修にはおすすめできないが、最初からソールに塗り、摩耗を未然に防ぐという使い方もあります。
第2章 シューグーの概要とその適用
シューグーは、靴修理の分野において革命的な商品であり、その高い接着力と耐久性は、多くのランナーにとって救世主的存在である(筆者の主観的経験に基づく)。
特に、ソールの摩耗に対する補修において、他に類を見ない効果を発揮することが知られています【注1】。
シューグーの主成分
シューグーは、以下の3つの主要成分から構成されています:
- 高分子ポリマー的なもの(筆者の広い知識により勝手に推定)
- ポリマーと融和しやすい謎の接着剤成分(具体的な成分は企業秘密、しらんけど)
- シューグー愛と情熱(ユーザーの声に基づく推測)
これらの成分がシナジーを生み出し、摩耗したソールを奇跡的に蘇らせます。さらに、使用方法も極めて簡単であり、適量を塗布して乾燥させるだけで、その効果を発揮します。
第3章 実験方法:貧乏臭いけど長持ちさせたいという動機
被験靴の選定
本研究に使用された被験靴は、定価30,000円を超えるSalomonのS/LAB GENESISという高級トレイルランニングシューズです。
新品の頃のS/LAB GENESIS
このシューズは、優れたクッション性とグリップ力を持ち、過酷なトレイル環境での使用に耐えうる一級品です。
しかし、摩耗が進み、ソールのアウトエッジ(前足部からヒール部にかけて)が削れ、ソールがほぼ消失し、ミッドソールが削れ始めるギリギリのタイミングで本実験が開始されました。
修理手順
実験は以下の手順で行われました。
- 塗布準備
シューズの摩耗部分、特にソールの前方部に焦点を当てました。やすりで表面を軽く削り、接着剤がしっかりと密着するように表面処理を施しました。 - シューグーの塗布
実験では、3種類のシューグーを使用しました。- ①スポーツシューグー(透明):硬化が比較的早く、透明なので目立たず、耐久性が高い。
- ②シューグー(白):グリップ力と親和性に優れ、元のソールに最も近い走行感を提供。
- ③シューグー(黒):ソールの色にマッチするが、やや剥がれやすい傾向が見られた。
- 各シューグーを摩耗した部分に塗布し、24時間以上しっかりと乾燥させました。この過程で、シューズの外観を損なわないように慎重に形を整えました。また、①と②を混合して使用することで、グレーのシューグーを作成し、ソールの色とマッチさせた修理を行いました。混合し、色を調整します。
- 耐久試験
補修後、17回、1回あたり10-55kmのトレイルランニングを行い、補修部分の耐久性を評価しました。実験の結果、以下の知見が得られました:残雪のアルプスでも使用。- ②シューグー(白)が最もソールに親和性が高く、接着力も抜群で、元のソールと変わらない走行感を実現しました。グリップ力も高く、特に前足部からヒール部にかけてのアウトエッジで優れたパフォーマンスを発揮しました。
- ①スポーツシューグー(透明)は、硬化後の素材が硬く、グリップ力がやや劣るものの、摩耗に対する耐久性が非常に高いことがわかりました。
- ③シューグー(黒)は、見た目の一体感が良好である一方で、長期間使用すると剥がれやすい傾向が見られました。
「自然色」というのもありますが、こちらは使っているとその部分が黒く変色していくのでどちらかと言えばアッパーの継ぎ目修理などに適していると思います。
図1: 各種シューグーの接着力とグリップ力の比較
それらしき表を貼り付けました。
図2: 各種シューグーの耐久性とコスト効率の比較
英語にするとそれっぽいですね、雰囲気が大切です。
第4章 実験結果および考察
実験結果の概要
実験の結果、シューグーを用いたソール補修は非常に有効であることが確認されました。特に、②シューグー(白)は、グリップ力と親和性において他の種類を上回り、ソールと見事に一体化しました。
実に自然にソールと一体化しております、②白の特徴。黒だとここまで薄いと剥がれることがあります。
ステージレース三陸(130km)では直したシューズで優勝しました。
これにより、被験靴は約1900kmという驚異的な走行距離を達成し、シューズの性能を維持したまま使用できました。
また、①スポーツシューグー(透明)は、硬度が高いため、ソールの摩耗が進んでいる部分、またはミッドソールの傷つき箇所、つま先の剥がれに対して長期的な保護を提供するのに適していることが確認されました。一方で、③シューグー(黒)は見た目には良好でしたが、やや剥がれやすい性質が観察され、耐久性においては改善の余地があると判断されました。
さらに、①と②を混合してグレーのシューグーを作成することで、ソールの色と一致させる修理が可能になりました。これにより、見た目の美しさと実用性を両立させることができ、満足度の高い修理結果が得られました。
これはシューズのバンパーの部分。濃いグレーに調色。
こちらはソールなので薄いグレーに調色。素早く足を動かしていれば誰にも気づかれないレベルですw
とにかくおすすめは「白」でございます。
サステナビリティの視点
ここで注目すべきは、この修理方法が単に経済的なメリットをもたらすだけでなく、サステナブルなアプローチであるという点です。シューズを捨てることなく、リペアを通じてその寿命を延ばすことは、廃棄物の削減に貢献し、結果として地球環境に優しい選択となります。環境負荷の軽減を目指す中で、シューグーを使ったリペアがいかに持続可能な解決策であるかが浮き彫りになりました。
もちろん、新品も買ってあるんですけどね、この靴、アッパーが丈夫なのでまだまた使えるんです!(貧w)
経済性と環境への影響に関する比較表
修理方法 | 費用 | 使用可能距離 | 環境負荷 | サステナビリティ評価 |
---|---|---|---|---|
シューグー補修 | 約1,000円 | 現在1900km | 低 | ★★★★★ |
新品購入 | 約30,000円 | 1000km(新品の耐久性) | 高 | ★☆☆☆☆ |
専門店での修理 | 約8,000円 | おそらく +500km位 | 中 | ★★★☆☆ |
この表が何を示すか、ってまぁ適当なそれっぽさですよ。
第5章 結論
本研究を通じて、シューグーを用いた高価なランニングシューズの補修が、いかにして実用的かつサステナブルであるかを示すことができました。特に、S/LAB GENESISのようなやたらと高価なトレイルランニングシューズにおいて、その耐久性を極限まで引き出すための手段として、シューグーは非常に有効であることが確認されました。
実験結果からは、②シューグー(白)が最も優れた補修効果を発揮し、ソールとの親和性やグリップ力において他の種類を上回ることが明らかになりました。また、①スポーツシューグー(透明)は、硬度が高く耐久性に優れている一方、グリップ力にやや劣るという結果となりました。③シューグー(黒)は外観に優れるものの、剥がれやすい性質が課題として浮上しました。
さらに、①と②を混合してグレーのシューグーを作成することで、ソールの色と一致させた補修が可能となり、見た目の美しさと実用性の両立が実現しました。
このように、シューグーを用いた修理は、費用対効果が非常に高く、環境にも優しいサステナブルな解決策であることが実証されました。特に、高価なシューズを長持ちさせるための手段として、そして環境への配慮を重視する現代のニーズに応える方法として、シューグーの価値は非常に高いものと考えられます。
よくある「つま先が剥がれた」系はこちら。やや粘度のあるアロンアルファ。
今後の研究では、さらにシューグーの塗布方法や組み合わせを探求し、より長期的かつ効果的な補修技術の確立を目指すことが重要です。また、このアプローチは単なる「貧乏臭い」選択肢にとどまらず、実用的で環境に配慮したサステナブルな取り組みであることを、広く周知していくことが求められます。
【参考文献:松三書房館:シューグーグーグー、シューグー(2024)】
注:この記事に関する情報はすべて筆者の個人的体験と、靴に対する深い愛情から生まれたものであり、記述内容については一切の責任は持ちません。
↑自分もシューグーでランニングシューズを直そうと知ったpetaさんの記事です↑
あっ、公式ページに使い方載ってたわ!!
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